ウエストダーツ

シャツの身頃スタイル。前や後身頃のウエストをつまみ縫いした部分。ウエストを絞ってぴったりしたラインを出す時に入れる。

ウーレン

ウールの中でも毛足の短いものを用いた繊維の総称。短い繊維を紡いで糸にすることから紡毛(ほうもう)と呼ばれている。縮絨(しゅくじょう)や起毛(きもう)などの仕上げをされる地厚のものが多く、フランネル、メルトンなどが代表的。対語は「ウーステッド」。

ウエッジライン

楔(くさび)形のライン。ちょうど楔をたてたようなシルエットをいい、最近のスーツの流行型となっている。肩が広く、裾にいくにつれて細くなる逆三角形ラインやVラインが、この代表的なものとなっている。

ヴェステッドスーツ

ヴェスト付きスーツのこと。スリーピーススーツ(3Pスーツ)ともいう。

ウエルテッド・ポケット

へり飾りのあて布を付けたポケットのこと。 背広の胸ポケットがこれに当たる。ウエルトとは「へり飾り」のこと。ウエルトポケット、箱ポケットともいう。

ウェルトシーム

ステッチの一種。幅7mm程度のシングルステッチで、アイビージャケットでは、肩・背中・襟やパンツなどに施されている。

ウエスマン

パンツの最上部。ウエストバンドがなまってこう呼ばれており、別名「帯」。シャツなどがパンツ~はみ出ないように滑り止めが付いたものをマーベルとという。内側にドルポケット(小銭入れ)が付いているものもある。

ウェルトポケット

いわゆる箱ポケットのこと。スーツジャケットの胸ポケットやコートの腰ポケットなどに多く使われている、帯状の切りポケット。

ウォーキング・スーツ

散歩服として19世紀、主にイギリスで着られたスーツのこと。原型はウエストが細くつまり、モモくらいまでの丈があり襟元がつまった形となっている。 現在は散歩用にスーツを着るという習慣はないので、歴史的に過去の洋装・洋服として着られたスーツをファッションとして考える時に書籍などで見かける以外にはない。スーツの形としても、タイトなウエスト、サイレングスのジャケット丈は、機能的というよりも優雅に見えるシルエット。 ウォーキングという言葉からは、健康・ダイエットという言葉が思い浮かび、スーツとなるとダイエットスーツ的な、サウナスーツの印象が強いが、当時ウォーキング・スーツは激しい運動などには適さない。 散歩用に着られるための衣装として、一部の上流階級の人たちに流行したトレンド的なものである。

ウォーキング・フロックスーツ

1900年代に流行したスーツのひとつで、おおむね3個ボタンとしたカッタウエーコート(モーニング)に共地のウエストコートと脚にぴったりフィットしたトラウザースを合わせたスタイルになっている。 フロックというと、現在の昼間の正礼装・モーニングコートの前の正礼装として着用されていたフロックコートを思い浮かべるが、このフロックはもともと16~17世紀ごろにヨーロッパの農民階級の労働者に外出着・作業着として着られていた、素材も粗末なもの。 このフロックはこの後、富裕な上流市民に受け入れられ、上質な生地・仕立てで仕立てられるフロックコートとなった。また他方ではベスト(ウエストコート)と揃いで着る3つ揃いスーツ・英国紳士の正しい外出着としてのスーツ、ビジネススーツの原点となっている。 当時のフロックコートのダブル6釦3掛、ヒザ丈までの長さのジャケット丈から、ウォーキング・フロックスーツでは、フロントカットがモーニング同様動きやすいように(乗馬しやすいように)カッタウェイされているのは、機能性を取り入れた結果。

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